サーチライト沖野だよ。
お笑いって見ますか?という問いから始めたい。
今日の本は漫才についての文芸書だよ。
【今回の本】
筑摩書房刊行
早稲田文学会著
「笑い」はどこから来るのか?
笑いがどこから来るのか?という問いは誰しも気になると思う。
私が強く意識し始めたのは働き始めてからだ。
社会人に限らず、おそらく誰もが人前に立って喋る機会が必図ある。
そのときにいかに笑いを取っていかに話にのめり込ませるかがとても難しいよね。
面白くない講義も世の中には多々あるけど、今回は面白いと人が感じる謎について考えたい。
(ちなみに面白くない講義の原因は
自分の主観で話しすぎることと聴者の機嫌に阿りすぎることの2つ!※持論)
この本は芸人さんへのインタビューと演劇作家さんの原稿で構成されている。
早稲田生が書いている為かこの本はやや学術よりで面倒くさい。
日本社会、メタフィクショナル、環境、シグナル‥
言いにくいのだが沖野はここで読むのをやめてしまった。
ブログでなかったら草を生やすことでごまかしたいよ。
しかしこれではサーチライト沖野として挟持が廃ってしまうのだ。
よって自分の為にも沖野的「笑い論」を広げるよ。
〜沖野的笑い論〜
まず笑いについて、この茂木健一郎さんへのインタビューが参考になると思う。
新R25-
笑いのセンスは磨ける? 茂木健一郎に「どうやったら面白くなれるのか」聞いてきた
https://r25.jp/article/573052766875301885
文中から面白いところを引用しよう。
"
脳内が緊張しやすいのは、“わからないもの”に直面したときです。答えがわからないものに直面すると脳は強張り、それが何物かわかったときに緩みます。そのギャップで笑いが起こるんですよ。
だから、笑いは人が持っている「不安」と結びついている。それぞれの人生のステージにおける「新しい不安」などに伴うことが多いんです。
"
これを読んで、
単純な感想だが沖野は目から鱗が落ちてしまった。
”人が持っている「不安」。”
漫才やコントの「テンポ」や「緩急」がこれに近く思うよ。
音楽でもホラ、ラーラーラーーララらー、ときて、
同じフレーズを何回か繰り返しがちだね。
しかしそこでEDMが流れる。もしくは男節でも良いね。
漫才でためて落とすのは、お客さんの脳に「同じテンポ」を期待させておいてから「ざんねん!!」と裏切るのが笑いに繋がるからなんだね。
コツとしては頭を使わせないこと。
落とすときに「なーんも考えなくて良い」ネタを使うことだよ。
使用に責任は負えないけどね。
さてそう考えると、「笑いは快適なものではない」ということが見えてきたね。
ここで「笑いはどこから来るのか?」を引用しよう。
「誰も大声ではいませんが、基本的に悪口って面白いんですよ。
それも、ネットに書き込むより、友達同士で集まって『あいつ嫌い』て言うのが1番面白い
人間には光と闇の部分があって(以下略)」
なるほど。
ここで思い出されるのが漫才番組での「こき下ろし」系ネタだ。
何かを上げて誰かを落とす。
昨今は厳しいからか「自虐」になることが多いね。
しかしあれは見ていて心が傷つくのだよ。
では傷つかず面白い漫才とは何か?
ここでまた「笑いはどこから来るのか?」を引用しよう。
“
「(略)シンプルで、身体性の伴うものに変化していますよね。
(略)そして、誰が見ても罪なく笑えるもの。
こういう時代だから、誰も傷つけることなく笑うことができるネタはとても貴重なんだと思います。」
”
”
「『短い時間でわかるようにしてほしい』と言われるようにもなりましたね」
”
シンプルで、
短い時間でわかる
身体性の伴うもの
例として「小島よしお」など一発ネタが挙げられていた。
もちろん長い漫才でも上記を満たした漫才はあると思う。
沖野は正解としてここまでたどり着いたよ。
まあ現在の最新回答なわけ。
長々と書いたのはこのスタイルを知って欲しかったからなんだね。
こういったネタは長時間の漫才では少ないと沖野は感じている。
ただ、ないわけでもないよ。
よって記事の締めとして罪なく笑える漫才を置いていくね。
the manzai 2019 千鳥
https://www.youtube.com/watch?v=OXOy3YwP2gY&list=PLvd4CXBzOBAoEY0qkQWBvWbGQaZ7RDtUU&index=102
the manzai 2019 銀シャリ
https://www.dailymotion.com/video/x7sliom
ではさらば!